美穂「~~♪ ゆきちゃ~~ん」

……神様なんだよなぁ、どっちも。美穂姉は、洗濯物を干し終わったところかな? 爽やかな香りがここまで漂ってきてる気がする。

美穂「だんだん暑くなってきたわね、体調は大丈夫?」

ゆき「お心遣いありがとうございます。うちは大丈夫です」

美穂「もし、寝苦しかったら家の中で休むようにしてね?真弥くんには私からお話しするから」

ゆき「この神社は神気の廻りがよくて、とても快適です。あまり心地よくて寝すぎてしまうくらいです」

美穂「くすくす」

ゆきと接してる時は、あんなに自然な感じなんだよな……美穂姉は。

ゆき「できたら、真弥様のご両親がお戻りになるまでと言わず、ご主人様ともども、末永くここでお世話になりたいものです」

美穂「ええぇ!? ダメよそんな、理由もないのに……ご迷惑よ」

ゆき「男女の間で理由を作るのは簡単では……」

美穂「ゆきちゃんっ」

なんの話をしてるんだろう? 美穂姉、声がちっちゃいからな。もう少し近くに行ってみるか。